生成AIの世界へようこそ!
「AIってなんだか難しそう…」
「私に使いこなせるかな?」と感じている方もいるかもしれません。
でも大丈夫です。この講座では、あなたが「使ってみたい!」って思えるように、生成AIの楽しさをたっぷりお伝えしていきます。
生成AIの基本を知ろう!
「AI(人工知能)」という言葉はよく聞きますが、その中でも最近注目を集めているのが「生成AI(Generative AI)」です。
まずは、生成AIがどんなものか、基本的なことを一緒に見ていきましょう!
1. 生成AIとは?
生成AIを簡単に言うと「あなたのお願いを聞いて、新しいものを作り出してくれるAI」のことです。

- 「かわいい猫のイラストを描いて!」と頼めば、AIが猫のイラストを描いてくれます。
- 「旅行の計画を立てて!」と頼めば、AIがおすすめの場所やスケジュールを考えてくれます。
- 「お店のキャッチコピーを考えて!」と頼めば、AIが気の利いた言葉をたくさん出してくれます。
まるで魔法のようですが、AIがインターネット上のたくさんの情報(文章、画像など)から「こうすれば、こんなものを作れる!」と学習して、まったく新しいものを作り出しているのです。
2. 生成AIの得意なこと・苦手なこと
生成AIはとっても便利ですが、なんでも完璧にできるわけではありません。得意なことと、ちょっと苦手なことを知っておくと、もっと上手に使いこなせるようになります!
◎ 生成AIはこんなことが得意!
◎文章を書く、まとめたり、翻訳すること
長い文章を短くしたり、メールやレポートのたたき台を作ったり、違う国の言葉に翻訳したりするのが得意です。
◎アイデアをたくさん出すこと
「〇〇な悩みを解決できるサービスを考えたい」「誕生日プレゼント選びに迷っている!」なんて時に、たくさんのアイデアをパッと出してくれます。
◎絵や画像、ビジュアル素材を作ること
「夕焼けの海の絵」とか、「ファンタジー世界の生き物」とか、あなたの頭の中のイメージを絵にしてくれます。SNSのアイキャッチ画像や、資料に添えるちょっとしたイラストなど、ビジュアル素材のたたき台を作るのも得意です。
◎情報を見つけたり、整理したりすること
知りたい情報をインターネットから素早く探し出して、分かりやすくまとめてくれます。
◎企画や構成を考える手伝いをすること
ブログ記事の構成案や、イベント企画の叩き台など、何かをイチから考える時のスタート地点を作ってくれます。

× 生成AIはこんなことが苦手…
×ウソの情報、デタラメを話すことがある
生成AIは、大量のデータから「それっぽい」文章を作り出すのが得意です。そのため、本当ではない情報や、根拠のない話を、まるで正しいことのように話してしまうことがあります。これを「ハルシネーション(幻覚)」と呼びます。
×最新の出来事には疎いことがある
生成AIが学習したデータは、ある時点までのもの。そのため、ごく最近のニュースや、インターネットにまだあまり情報がないような最新の出来事については、詳しく答えられないことがあります。
(ただし、最近の生成AIは、インターネットでリアルタイムに調べてくれる機能を持つものも増えてきています!)
×人の気持ちや常識が分からない
生成AIは感情を持っていません。人間が当たり前に持っている常識的な判断もできません。皮肉や冗談、微妙なニュアンス、TPO(時と場所、状況)に応じた適切な振る舞いなどは、まだ理解することが苦手です。
×良いこと・悪いことの判断はできない
生成AIはあくまでツールです。「これが正しい」「これはダメ」といった倫理的な判断はできません。差別的な表現や不適切なコンテンツを生成してしまう可能性もゼロではないので、使う側である私たちが意識して注意する必要があります。

3. 生成AIを活用する3つのメリット
生成AIは、あなたの毎日をもっと便利に、もっと楽しくしてくれる可能性がいっぱい詰まっています!
時間の節約!効率アップ
「この資料、あとでまとめなきゃ…」
「メールの返信、何て書こう…」
このような少し憂鬱になる作業も、AIが手伝ってくれるので、あなたの時間を有効に使えます。
「私にもできた!」を増やしてくれる
「絵心ないから…」「文章書くの苦手だから…」と諦めていたことでも、AIがそばでサポートしてくれるので、あなたの「やってみたい!」を形にできます。クリエイティブな才能がぐーんと広がります!
学習効率アップ!知識が広がる
分からないことがあれば、先生みたいに生成AIに質問できます。新しいことを学ぶときの頼れるパートナーにもなります。
4. AI活用を楽しむ3つのポイント
生成AIは、難しい道具じゃなくて、あなたの新しいパートナーです!堅苦しく考えずに、とにかくたくさん触ってみるのが一番の楽しみ方です。
最初から生成AIが「理想通り」の答えを出さなくても、全然大丈夫です。違うところがあれば、「こうしてほしい」と具体的に教えてあげることで、どんどん良い答えになっていきます。
「こんなことできるかな?」「こんなお願いしたらどうなる?」って、ワクワクしながら色々な言葉をAIに話しかけてみましょう。きっと面白い発見がありますよ!
生成AIは、あなたの頭の中のアイデアを、絵や文章にしてくれる「魔法の筆」みたいなものです。AIに全部お任せするのではなく、AIと一緒に「こんなの作れたら楽しいな!」っていう気持ちを大切に、創作を楽しんでくださいね!
5. 活用例(こんなことができる!)
生成AIは、あなたの想像以上にいろんな場面で活躍してくれます。
具体的な例を見てみましょう!

仕事だけじゃなく、実はプライベートでも大活躍なのです。


いかがでしたか?生成AIがどんなものか、少しイメージが掴めましたか?
次のセクションでは、実際に無料で使える「Google AI Studio」というツールを使って、生成AIを体験してみましょう!
生成AIを使ってみよう!Google AI Studioで初体験
それでは、生成AIの基本が少しわかったところで、いよいよ実際に生成AIを動かしてみましょう!
「難しそう…」と思うかもしれませんが、ご安心ください。今回は、Googleが無料で提供している、とっても使いやすいツールを使います。
Google AI Studioとは?
「Google AI Studio」は、Googleが作った賢い生成AI(「Gemini」という名前のモデルなど)を、誰でも簡単に試せる無料のサービスです。


むずかしい設定やプログラミングの知識は一切いりません!インターネットにつながったパソコンやスマホがあれば、すぐにAIと会話したり、文章を作ってもらったりできます。



まるで、AIとおしゃべりしながら、一緒に何かを作り上げる「創作の場所」のようなイメージです!
Google AI Studioの始め方
Google AI Studioを始めるのは、とってもカンタンです!
普段お使いのGoogleアカウントがあれば、すぐに始められます。もしない方は、先にGoogleアカウントを新規作成してください。
Googleアカウント作成はこちら
❶ Google AI Studioのウェブサイトにアクセス
下記URLからGoogle AI Studioのウェブサイトにアクセスします。
❷ Googleアカウントでログイン
Sign in to Google AI Studio
ボタンをクリックし、画面の指示に従って、ご自身のGoogleアカウントでログインしてください。


❸ 利用規約を確認し、同意する
利用規約などを確認し、問題なければ同意する
ボタンを押します。


Google AI Studioでは、指示(プロンプト)とそれに対する答え(応答)は学習のためにレビューおよび使用される可能性があります。後ほど詳しく説明しますが、機密情報や個人情報を送信しないよう気をつけてください。
❹ 準備完了!
ログインが完了すると、AIと対話するための画面が表示されます。これで準備はOKです!


Google AI Studioのホーム画面を見てみよう!
ログインが完了すると、AIと対話するための画面が表示されましたが、ここが、あなたの作業拠点となる「ホーム画面」です。
この画面には、主に次のような部分があります。


基本的な使い方はとてもシンプルなので、まずは画面をざっと見て、どこに何があるかを確認してみましょう。
Google AI Studioでチャット履歴を保存・管理するためには、Googleドライブとの接続が必要です。この接続により、チャット履歴が自動的にGoogleドライブ内の「Google AI Studio」フォルダに保存されます。Enable save
ボタンを押し、Googleアカウントを選択して接続してください。
「プロンプト」って何?
生成AIを使う上で、最も大切な言葉が「プロンプト」です。
プロンプトとは、生成AIへの「指示文」や「質問文」のこと。「生成AIに何をさせたいか」を具体的に伝える、まるで魔法の呪文のようなものだと思ってください。このプロンプトの伝え方ひとつで、生成AIが出す答えの質が大きく変わってくるのでです。
たとえば、「犬の画像」とだけ言うのと、「夕焼けの海辺を散歩する、ふわふわのゴールデンレトリバーの画像」と具体的に言うのとでは、結果が全然違いのは想像できると思います。


最初は難しく考えなくて大丈夫です!「こうしてほしい」というあなたの考えを、素直に伝えてみましょう!
チャレンジ!簡単な文章作成に挑戦
それでは、実際にGoogle AI Studioを使って、簡単な文章(自己紹介文)を作ってみましょう!
❶ プロンプト入力
Google AI Studioの画面で、チャットボックスに次のプロンプトを入力して、送信ボタン(または、Mac: ⌘ + Enterキー、Windows:Ctrl + Enterキー)を押してみてください。
【プロンプト】
自己紹介文を100字程度で書いてください。趣味は読書とマイクラ(ゲーム)です。


❷ 応答の確認
生成AIが、あなたのプロンプトに合わせて文章を生成してくれるので、生成された文章を読んでみましょう。


【応答例】
読書とマイクラが好きな〇〇です。色々なジャンルの本を読み、マイクラでは建築を楽しんでいます。面白い本やマイクラのテクニックなど、ぜひ情報交換させてください!
あなたの結果はどうでしたか?生成AIがあなたの指示通りに文章を書いてくれましたか?



これが、生成AIの第一歩です!
【ここがポイント!】生成AIの答えはあなたと少し違うかも?
もしかしたら、ここに書かれている例とあなたの画面に出てきた答えが少し違うかもしれません。また、あなたがもう一度同じ質問をしても、違う答えが出ることもあります。
これは生成AIが間違っているわけではなく、さまざまな表現を生み出す力を持っているからです。あなたのプロンプトのわずかな違いや、生成AIの「ひらめき」で変化します。
生成AI活用の注意点
生成AIはとても便利で楽しいツールですが、使う上でいくつか大切な「注意点」があります。これらを知っておくことで、トラブルを避け、より安全に生成AIを活用することができます。
ハルシネーション(AIがウソをつくこと)
最初の方で少し触れましたが、生成AIは時々、本当らしく聞こえるけれど、実はウソの情報やデタラメな話を作ってしまうことがあります。これを「ハルシネーション(幻覚)」と呼びます。
生成AIが出した情報で、特に事実確認が必要な内容(人名、地名、統計データ、法律に関することなど)は、必ず自分でインターネットなどで「本当にそうかな?」と調べて、確認するようにしましょう。AIの情報を鵜呑みにしないことが、トラブルを避ける一番のポイントです。
著作権について
生成AIが作った画像や文章の「著作権」については、まだ世界中で議論されている途中の部分が多く、明確なルールが定まっていないのが現状です。
AIに生成させたものをそのままビジネスで使う場合は、利用するAIツールの「利用規約」などを必ず確認し、どのように使えるのかを把握しておきましょう。
また、他人の著作権を侵害してしまう可能性があるので、既存の有名なキャラクターやイラスト、文章にそっくりなものを作らせるのは避けましょう。
プライバシー(個人情報や秘密の情報について)
生成AIは、あなたが入力した内容を学習に利用する可能性があります。そのため、個人情報や会社の秘密に関わる情報をAIに入力してしまうと、思わぬ形で情報が漏れてしまうリスクがあります。
会社の機密情報や個人情報、他人に知られて困る内容も、AIに入力するのは避けましょう。「これ、AIに教えても大丈夫かな?」と少しでも迷う情報があれば、入力しないほうが安全です。
倫理について
AIは「良いこと」「悪いこと」を判断する感情や倫理観を持っていません。そのため、不適切な表現や、差別的な内容、暴力的なコンテンツなどを生成してしまうリスクがゼロではありません。
生成AIに不適切な内容や、他人を傷つけるようなコンテンツを生成させようとしないでください。 もしAIが意図せずそういった内容を生成してしまった場合は、すぐに使用を中止しましょう。 AIは私たちの「道具」です。正しい目的のために、責任を持って活用する意識が大切です!
まとめ
お疲れ様でした!
本日は、生成AIがどんな「魔法の道具」なのかを知り、実際にGoogle AI Studioを使って文章生成を体験してみましたね。AIの賢さや、あなたの言葉で新しいものを生み出す瞬間に、ワクワクしたのではないでしょうか。


生成AIは、あくまであなたの強力なパートナーです。その力を最大限に引き出すためにも、私たちがしっかり学び、責任を持って使う意識が欠かせません。
本日感じた「すごい!」「楽しい!」という気持ちを大切に、明日からの講座もぜひ続けてみてください。
明日は、今日学んだ「プロンプト」について、もっと深く掘り下げていきます。 AIがあなたの期待通りの答えを出すための「魔法の呪文」のコツを掴んで、AIを思い通りに動かす楽しさをさらに体験していきましょう!



それでは、また次回お会いしましょう!